女性協議会

JAM東海With 拡大研修会を開催しました。

JAM東海女性協議会(With)は、7月5日(金)から6日(土)にかけて拡大研修会を開催し、21単組33名の方にご参加頂きました。各構成単組の方々のご理解・ご協力に感謝いたします。

1日目は、三重県伊賀市にある株式会社安永 本社工場・西明寺工場様のご協力により工場見学を受け入れて頂きました。同社は4年前にも工場見学を受け入れて頂いており、今回2回目となります。
株式会社安永様は、自動車・産業機械向けのエンジン部品を主軸に、太陽電池用マルチワイヤソーや工作機械などの半導体分野、私たちの身近な生活にも関わる環境機器分野など、幅広く、かつ、トップレベルの製品を世界中に提供されている会社です。この度の見学では、本社工場ではワイヤソーによる切削品や組立設備の改造現場を、西明寺工場では安全教育ブースを見学させていただきました。

見学してみての印象は、とにかくきれいに整理整頓され、4Sが行き届いた環境だったと、参加者の皆様が口を揃えて感動していました。組立現場ということもあり、静かで明るく、さらに作業スペースの広さが十分確保されているところも、窮屈な息苦しさを感じさせず、働きやすい環境を維持する一因になっていると感じました。
また、清潔さと並んで印象に残ったのが、工場内の至る所に貼られた掲示物の見やすさでした。ただ貼り出されているだけではなく、ちゃんと見る人に内容を伝えることを目的とした掲示物であったと思いました。
そして安全教育ブースでは、実際に重量物を手に取り、見るのと触れるのとでは、安全に関する意識が数段異なることを実感し、説明を聞くだけの講習とは比にならないことを体感しました。

工場見学後の質疑応答では、ジョブリターン制度を利用した女性社員の方や、育児休業を取得された方のお話、さらには作業着の支給に至るお話まで、様々な質問にとても真摯にご回答頂きました。株式会社安永様は、福利厚生がとても充実していて、中でも子育て支援に関する制度が素晴らしいと感じました。特に、まだ身近な会社ではあまり浸透していない、退職して5年以内であれば復職が可能という「ジョブリターン制度」が導入されており、働く女性に寄り添った会社であると思いました。
研修会場に移動してからは、各グループに分かれて工場見学で感じたことや自社と比べての違いなどをグループワークで話し合って、参加者同士で交流をしました。
夜は宿泊ホテル内で夕食懇親会が開催されました。スペシャルゲストとして郡山りょう氏にも参加いただき、美味しい料理とともに楽しい時間をみんなで過ごせました。

2日目は、室田事務局長より「JAM東海 Withの取り組み」についてご紹介頂き、続いて、株式会社生方製作所の丸山様(東海With議長)と水谷様より、「企業の災害対策と女性のための安全対策」についてご講演頂きました。グローバルセーフティ事業を女性のみで立ち上げ、過去の地震被害に学び、未来の大地震に備える術を女性目線で分かりやすく説明頂き、「自分の会社の避難場所は本当に安全か?」、「自治体の条例に沿った備蓄品がちゃんとあるか?」、「生理用品・衛生用品は抜かりないか?」といった視点から、備えることへの必要性を改めて考えさせられた時間となりました。参加者全員が真剣に聞き入り、メモを取り、講演後のグループワークでの意見交換も活発に行われていました。

2日間の研修を通して、学んだことを自単組に持ち帰り、今後の活動に活かしていきたいと思います。

これからも東海Withでは、女性のネットワークづくりのための企画・活動を行ってまいります。今後とも皆様のご理解・ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

JAM東海With幹事 旭テックメタル労働組合 小原 梢






Tel:052-871-4784