女性協議会

男女共同参画委員会委員&With幹事合同福島視察

  JAM東海男女共同参画委員会委員&With幹事合同で4/14から4/15にかけて福島視察に行ってきました。2014年の4月に視察をさせていただいて以来、3年を経ての視察です。

  今回の訪問は、JAM東海:高田執行委員長の被災地に対する復旧・復興への熱い想いを受け実現することが出来ました。13単組19名(男性6名、女性13名)のご参加をいただき、貴重な機会を再度いただきましたことに心より感謝申し上げます。

  視察1日目は郡山駅からスタート。JAM南東北:坂路執行委員長・深谷書記長に合流いただき、藤沼湖を訪問しました。震災によって堰提が決壊し、貯水量150万トンもの水が流れ出て麓の集落を襲った藤沼湖。3年前(2014年)の訪問時、復興プロジェクトとして、湖底から発見された『奇跡の紫陽花』の株を増やす里親を募集していました。その際に持ち帰ったあじさいを大きく育て、今回株分けした「あじさい」をお渡しすることが出来ました。

  藤沼湖を後にしてJAM南東北にお伺いしました。ここでは深谷書記長より「東日本大震災から6年」として1.「3.11山から来たもう一つの津波 藤沼湖」による被害状況。(7名が犠牲になり今も1歳の男児は行方不明)その当時のJAM傘下構成組合の被災状況と復興に向けての取り組み。2.いつまで続くかわからない風評被害と原発による目に見えない空間線量の不安。3.東日本大震災を風化させない取り組み。等々についてご報告をいただきました。

  視察2日目は、JAMが取り組んでいる【ふくしま浜街道・桜プロジェクト】の小高地区でゴミ拾いを行いました。ほんのわずかですが「桜プロジェクト」の取り組みに参加できたのも、JAM南東北の皆さまがサポートして下さったからです。本当にありがとうございました。桜の木はまだまだ幼いですが、小さな花を咲かせている木もあり感動しました。
  この桜たちが10年後、20年後に一杯の花を咲かせてくれることを信じています。

  その後は、帰還困難地域を視察しました。震災から6年、街並みの整備が進み新しい道路も目につきました。また、除染が進んでいる一方、仮置き場に集められた「除染土」の膨大な山をみて呆然としました。この処理が進むのはいったい何年後なのか。また避難指示区域の解除がされつつある中、一旦この地を離れた人々が戻ってこない。新しい施設が整備されても地元の方の雇用につながらない。等々、言葉には表せないほどの問題が山積しています。

  バスでの移動中、線量計の数字が2マイクロシーベルトを超える数字が示されました。目に見えない放射能は、震災から6年経っても決して消えることなく、新たな「いじめ問題」も引き起こしています。「東日本大震災の悲惨さを風化させはならない」この2日間で見たことを、感じたことを周りの人たちに伝えていくことが、貴重な機会をいただいた私たちの務めだと思います。

  今回の視察では男女共同参画委員会役員の皆様とWith幹事とが一緒に行動させていただき交流を深めることが出来ました。JAM東海の男女共同参画推進の大きな一歩につながると思います。
  最後にもう一度、貴重な機会をいただきましたことに心より感謝申し上げます。

JAM東海 伊藤一美


藤沼湖あじさい寄贈


JAM南東北 坂路執行委員長(左)・深谷書記長(右)


JAM南東北前にて集合写真


桜プロジェクトボランティア


山積みの除染土


満開の桜並木


Tel:052-871-4784