第11回定期総会
JAM東海女性協議会(With)では、11月3日(土)に愛知・金山のサイプレスガーデンホテルにて第11回目となる定期総会を開催し、28単組58名(女性50名・男性8名)にご参加頂きました。皆様のご参加並びに各構成組合員の皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
「皆さんこんにちは!」と元気な司会の挨拶で始まった今総会では、まず2018年度の活動報告として昨年の総会から持ち出し幹事会、男女共同参画委員会との合同会議、工場見学+研修会、定期大会などについて内容を振り返り紹介しました。地震、豪雨と自然災害の多い1年でしたが、女性ならではの被災時の対応についての研修があるなど、参加者にとって大いに役に立つ内容になっていたのではないでしょうか。
次の2019年度の活動計画では、来年4月に施行される働き方改革関連法に注目しつつ、7月の参院選に向け田中ひさや氏の応援に引き続き力を入れていくことを確認しました。また重点課題として、
1.組合活動への女性参画拡大とJAM東海男女共同参画委員会と連携した「女性ネットワークへの参画促進」
2.組合執行部とのコミュニケーションの強化と単組における女性役員選出に向けた取り組み
3.法制度の知識習得と職場点検の取り組み
4.JAM政策・制度実現の取り組み
の4つを掲げました。続く総会宣言で「キャリアアップを望む女性にもっと活躍の機会を」と述べたように、昨年度より一部具体化し、今後組合での女性活躍の場を一層広げていけるよう活動して参ります。
その後の講演1では、「家事が楽になる整理・整頓・収納術」と題してアスルーチェ・ライフ・サポート代表の“片付け収納マイスター認定講師”である櫛田桂子(くしだよしこ)様にご講演頂きました。そもそも何故片付かないのか? それはモノが多いから…というように、まずは片付かない理由を理解し、整理…「いるものだけにする」、整頓…「なかまをつくる」、収納…「おうちをつくる」というわかりやすいステップに置き換えて、具体的な片付け方を順番に学んでいきました。参加者への質問形式や書き込み型レジメを使った進行は頭に入りやすく、収納事例のスライド写真では意外な分類の仕方や収納術に参加者から「へぇ!」と感心の声が上がり、講師の櫛田様も「男性の多い会場よりも反応が大きくて嬉しい」という言葉を頂きました。家庭のみならず職場で役立つポイントも多くあり、すぐ実践しようというやる気の出る内容でした。
講演2では、「これが私の生きる道〜Part3〜」と題して、JAM副会長でもあるJUKI労組の執行委員長・芳野友子(よしのともこ)様にご講演頂きました。組合活動を始めて30年以上になるという芳野様からは、これまでにも2回同じテーマでご講演頂いていましたが、最近のご自身の体験や女性政策への意見も交えて今回も大変熱くためになるお話を数多くお伺いすることが出来ました。最初は全くやる気のない社員だったところから、男性の考え中心で古い体質の残る職場に疑問を抱き、組合執行部への登用をきっかけに少しずつ実績を残して仲間を増やしていった過程は大変ドラマチックでした。「本当に悔しかった」という挫折体験からくる「もっと気付いて、共有して、動こう! 失敗もしよう!」というお言葉は大変強く心に残りました。今ある職場環境は先人が勝ち取ったものであり、これからも私たち自身の力で更に良くしていけることを多くの方に実感してもらえたのではないかと思います。
総会後の懇親会では、立食パーティーの合間に○×クイズゲームを交えて参加者同士の親睦を深め、NHKの朝ドラで有名になった岐阜の五平餅をお土産に頂きました。締めは田中ひさや氏の必勝とWithの益々の発展を願う「がんばろー」三唱でしたが、女性の多い高いトーンで明るく晴れやかに総会を終えることが出来ました。
今回の総会で何度か取り上げられたキーワードとして、「クリティカル・マス(決定的多数)」という単語がありました。大まかには“物事に一定の変化をもたらすためには全体の3割の意見が必要である”という意味ですが、定期大会の女性代議員数比率5.84%を見てもまだまだ遠い目標です。しかし、積極的な女性が増えて着実に数値としての割合が上がっていることに加え、今回の総会でも若い男性組合員の参加があるなど男性側の意識も急速に変化しており、決して不可能な値ではないように感じられました。担当三役と幹事達との仲の良さも際立った今総会に見るように、これからも男女共同参画の輪を広げ、お互いが働きやすく充実した職場・社会を実現出来るよう、JAM東海Withは“明るく 楽しく 元気よく”をモットーに活動を推進して参ります。今後とも皆様のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願い致します。