第9回定期総会
JAM東海女性協議会(With)では、11月5日(土)サイプレスガーデンホテルにて第9回定期総会を開催し、28単組60名(女性51名、男性9名)にご参加を頂きました。皆様のご参加ならびに各構成組合の皆様にご協力に対して心より感謝申し上げます。
総会では、2016年の活動報告と、2017年度の活動計画が毎年恒例・井澤議長力作のパワーポイントで説明いただきました。写真や図が多くわかりやすい内容となっていました。
その後の講演1では、『大切な自分再発見』“心の声に耳を傾ける”と題してすまいるすてっぷの粟野佳浩氏にご講演いただきました。冒頭で、労働者の健康調査結果のご紹介があり、労働者の61%が仕事に強い不安な悩みを持っていて、その理由のほとんどが人間関係だそうです。この結果はずっと変わらないということで、『やっぱり』という感想でした。また、共通点を探しながらの先生の自己紹介や、先生のこれまでの職場の実体験を交えながら『人それぞれ』をキーワードに様々なお話しをしていただきました。
人には五感を3つに分けた視覚・聴覚・体感覚(臭・味・触覚)の中に『利き感覚』があり、人それぞれ違うそうです。そのため、利き感覚が違う相手には思いが伝わりにくいので、相手の感覚に合わせて会話することで良好な人間関係を築く方法を教えていただきました。普段何気なく感じている人との感覚の違いを、改めに認識することができ、話し方ひとつで伝わり方が変わるのが実感できました。
講演2では参議院議員の伊藤たかえ氏を講師にお招きして、『働く女性と2050年の話』についてご講演をいただきました。伊藤議員は私たちと同じ、企業で働く女性でしたが、お子さんを出産後に『自分が死んだ後に、自分の子供が生きる社会を良くしたい』と考え、『政治家は子供の未来を作る』という山尾しおり衆議院議員のお言葉に背中を押されて出馬されたそうです。
民進党は蓮舫代表を筆頭に女性議員が活躍していますが、伊藤議員の国会質問では与党男性議員からの心無い、時代錯誤な野次がたくさんあったそうです。子育てをしながらの議員活動に対して『議員なめるな』とバッシングも受けたそうですが、私は仕事と子育てを両立することに議員だとか会社員だとか関係ないと思います。どんな仕事も大事ですが未来の日本を担う子供を育てることほど重要な仕事はありません。女性の職業生活における活躍の推進を目指すのであれば、男女共に仕事と子育てを両立できる職場環境づくりは大切で、政治家の職場こそ率先して行うべきだと思いました。伊藤議員は諦めずに頑張るとおっしゃっていました。同じ女性として心から応援したいと思いました。
総会後の立食パーティーでは、食事を取りながら、ゲームをしながら参加者同士で懇親を深めました。また、総会にご出席いただいた鈴秀工業労組の吉川執行委員長から『ワイン講座』をしていただきました。グラスの違いでワインの味が違うことに参加者からは驚きの声が上がっていました。また、ワインは葡萄の種類によって味が違うので、自分の好きな品種を知っておくと、お店の人に好みが伝わりやすいとご説明いただき、とても勉強になりました。
今回の総会では、8名の単組役員の男性がご出席下さいました。東海With は2008年5月17日に結成しましたが、最初の頃は男性が出席されることはありませんでした。結成10年目を迎え、Withの活動や男女平等参画の意識が少しずつ労働組合のなかに浸透し、根を張っているのを感じます。Withは女性だけの組織ですが、男女共同参画委員会と連携して、この歩みを止めることなく、今後も“明るく 楽しく 元気よく”をモットーに世代や性別を超えた活動を推進していきます。
<CKD労働組合 小牧支部支部長 上野都砂子>